やまこの奮闘する日々

9:00〜18:00まで働きつつ、美容学生やってる36歳シングルママです。

私のつわり地獄 体験記

 

つわりへの対策→ない。

娘がお腹にいる時、私はつわりが重かったです。

あまりに毎日つらいのでスマホで「つわり つらい」「つわり いつまで」「つわり 対策」と検索する日々。

でも検索上位に上がるのは「つわりの原因」とか。つわりがなんちゃらというホルモンによって引き起こされているとか。でもそれすらも推測の域を出てないとか。

 

違う、そうじゃない。

私はこの苦しみから逃れたいんだ。

原因がどうとかそんな事はどうでもいい。

そもそも私のパターンにハマってないと意味がない。

 

調べても結局は

「対策はほぼ無いに等しい。時間が過ぎ去るのを待つしかない」

という絶望の結論に達するんですね。

 

しかも終わる時期も“大体この頃に終わる人が多いというだけで出産するまでつわりがある人もいる。

 

私の職場にいた大先輩は「分娩台で吐いてた。うちの子2人とも点滴で育ったようなもん」とおっしゃってました。

 

つらくても薬が使えない。

結局はお腹にいる赤ちゃんが外に出ない限りは消えない。

育つのを待つしかない。

 

 

よく言う対策ですが

  • 食べられる時に
  • 食べられる物を
  • 食べられるタイミングで

食べて命をつなぐしか出来ない。

 

水分すらもとれなくて脱水症状を起こすと危険なので、その時は産婦人科で点滴を打ってもらえますが、気持ち悪さが消えるわけじゃない。

あくまで母子が死なないようにするだけです。

楽にはなりません。

 

 

地獄かよ(´;ω;`)ウッ…

 

気休めにサプリメント
ディアナチュラ 葉酸 60粒 (60日分)

ディアナチュラ 葉酸 60粒 (60日分)

 

 葉酸をとるために買ってたサプリですが、私の場合はこれに入ってるビタミンB6が効いたのか、すこーしだけ楽になりました。

味も風味もほぼありませんし、安いのでよかったらお試しください。

 

通ってた産科医の先生が言ってましたが、ビタミンB6ってショウガに入ってるんですが「ショウガがつわりに効いたって、聞いたことないんよね」と。

 

要はほとんど何にも分かってないんですね\(^o^)/

 

 

妊婦のパートナーの方へのお願い

自分が妊娠して初めて分かったんですが、妊娠するって想像してた以上に、異常なほどしんどいです。

現在、妊婦さんのパートナーの方にお願いしたいことは、妊婦は今までのパートナーとは違う生き物になってしまったと思ってほしいです。

妊娠した本人も体の変化にビックリしてます。

 

喉乾いたなー、お腹空いたなーと状態が30分なんて耐えられません。せいぜい5分です。

何かを飲みたい食べたいと思ったらすぐ欲しい今欲しい、たとえ夜の10時でも朝の4時でも。それが満たされないと寝てられない。

ものすごいワガママな体になります。

 

妊娠関係の本を読んだりアプリをダウンロードして知ったのですが、妊婦の体が求めるものはお腹の赤ちゃんが求めるものなんです。

そりゃあ時間も関係ないし、ちょっとの量で「もーいらん」ってなりますね。

妊婦は地球外生命体

イラ立つこともあるかもしれませんが、相手は地球外生命体とでも思って

  • 一切疑問を持たず
  • これまでの常識を捨てて
  • 「これが欲しい」と言われたものを淡々と運ぶ

ことに専念してほしいです。

 

 

 

つわりはほんとーに人によって症状が違う

「つわりが重い」とひと言で言ってもいろいろ症状は人によっても異なりますし、同じ人でも妊娠するケースごとに症状も違います。まさに千差万別。

 

言葉で書くとさらっと見えますね。でもこれは要するに「自分以外の人が理解してくれない」ということ。同じ女同士でも。自分の母であっても。完全に理解してくれません。むしろ自分のつわりの時を覚えているとそれと同じようなもんだと思ってしまう場合、かえって厄介です。

 

私の場合は意識がある時間は常に車酔い。それも吐くほどひどいやつ。

それが寝てて意識が無い時間以外はず~~~~~っとあります。毎日×3ヶ月+α。

 

でも私の状態はまだマシな方だということをネットの体験談で知りました。

なぜなら吐く回数が安静にしていれば一日に3回とか、そんなもん。

 

ひどい人は一日に20回とか吐きます。吐きすぎて喉が切れて血が出ます。

 

ただ動き回ると急に増えます。1時間に3回吐くとか。あまりに気持ち悪すぎて動けなくなって、他のスタッフさんが職場で椅子を並べて横にならせてくれたり。

もうあまりに迷惑をかけまくる予想が出来たので仕事は休職扱いにしてもらいました。

 

世にいるつわりがもっともっとひどい方の体験談がネットにあって、それを読むことで「あぁ、こんなにつらいけど私はまだマシなんだな。もっと苦しんだ人がいるんだな」とちょっとだけ心が軽くなりました。

自分がつらいときはもっとつらい状況にある人を見れば心が軽くなる、とは人間ってひどい生き物ですね。でもそういうもんなんです。

 

 

つわりに至る流れ

 

忘れもしない2016年9月末。

毎月半ばごろに来ていた生理ちゃんが今月は来てないなー。これは妊娠したかな?と思う程度。

この頃は元気元気です。

生理ちゃん

こちらは生理ちゃんというキャラクターです。

本もおもしろいし、女性の生理の苦しみ、男性の性欲の苦しみ、生理の対策グッズの歴史なんてのも載っていて勉強にもなります。

 

妊娠初期だけどライブ行く

元気なので阪神甲子園球場(実家が歩いて行けるぐらい近かった)で行われた水樹奈々のライブに夫と、夫の友人2人と共に行ってました。


水樹奈々「NANA MIZUKI LIVE PARK」ダイジェスト映像

映像にも出てきますが、これ終盤でものすっごい雨が降ったんです。滝のように。

ファンクラブ会員としてチケット取ったんですが、球場の後ろの方の屋根(銀傘といいます)がある席でした。

 

到着した時は「あー、遠いなぁ。ハッキリ見えないかなぁ」と残念に思ったんですが、雨が降ったことで「むしろ私は運が良かった」と思えました。

 

全く雨に当たらず。ライブが終わった時は雨は止んでたので帰りは実家まで歩いて車を取りに行きましたが、靴も濡れませんでした。

 

 

ついに最初の症状が出てくる

そして数日後の9月29日。

仕事を終えて、職場の仲良い人と一緒にコンビニのおでんのだし巻き卵を食べる。(これをのちに後悔する)

なんかちょっと気持ち悪い。でも食欲はある。むしろ無性に食べたい。

冷蔵庫を漁ってそうめんを見つける。茹でてししとうを炒めたやつを上に並べて食べる。(これものちに後悔する)

まだ足りないので冷凍庫にあったバニラアイスも食べる。やっと落ち着く。

 

横になってテレビを見る。

急激に車酔いのような耐えられないレベルの気持ち悪さに襲われる。トイレに駆け込む。

バニラアイスをキャッチアンドリバース。

吐いてもまだ気持ち悪い。

翌日の仕事後に産婦人科に行くことを決意。

行っても気持ち悪さは消えないけど「妊娠してます」というお墨付きをもらうことで少しでも気持ちを楽にしたかった。

 

この日に食べた「おでん」「だし巻き卵」「そうめん」は、この時に食べたことで長期間食べられなくなりました。

気持ち悪くなり始める直前に食べた物は「これが原因で気持ち悪くなった!」と脳が錯覚でも起こすのか受け付けなくなります。

見るのもいや、匂いかぐなんてもってのほか、想像するだけでも気持ち悪くなります。

出産してからも食べませんでしたね。

 

テレビから流れる「秘密のケンミンショー」が憎たらしかったです。あの番組いつも食べ物の話してるので、食べたくないものが容赦なく目に飛び込んでくるんです。とっとと別室に避難して真っ暗な中で横になってました。

 

9月30日。

仕事を終えてその足で産婦人科に行きました。

心拍確認。

 

余談ですが、この妊娠の約一年前、妊娠したんですが心拍が確認できず初期で流産してしまったので、心拍が確認できた時の安心と、前回と同じ産婦人科だったので産科医の先生の「よかったね」の言葉で内診台で軽く泣く。

 

10月からはゾンビ生活

10月1日にはもう倒れてました。

立って歩くことも普通には出来ない。なんとか手すりを探しつつぜえぜえ言いながら歩く。

仕事中には何回も吐く。

朝飲んだオレンジジュースを吐いてるのか?それにしては苦みがすごい…。

と思ってましたが、もはや吐きすぎると胃液も出ないので胆汁を吐いてたんですね。

 

仕事は残った人に申し訳ないな、と思いつつも既に出産経験がある女性がたくさんいて

「こういうのは順番やねん。私も上の世代の人に気遣ってもらったし」

「切迫になって入院することもあるんやから」

と暖かい言葉をかけてもらって休職しました。

 

あとは家で引きこもり生活。布団を敷きっぱなしにして横になりつつ、一日に数回トイレまで何とか行く。

服装はお腹周りに布が当たるのが嫌すぎて下半身はパンイチ。パンツは何とか履いてられました。上はだぼだぼのパジャマ。ずっと同じのを着続ける。他に着てられる服が無かったから。

 

お風呂は2日に一回は何とか入れました。

湯気で気持ち悪くなってしまうのでドアを開けて。それでも毎日入る気にはなれない。

 

今までの私が普通にできていた生活が、いかに健康の上に成り立っていたのかを思い知りました。

 

しんどすぎて理性がなくなってくる

その時運悪くロングヘアだったんです。

  1. トイレ行く
  2. 下を向くと髪がだらーんと落ちてくるのを手で押さえるのがうっとうしくなってきてシュシュで適当にお団子にする
  3. トイレから出ると布団に戻って倒れ込む時に後ろの団子が邪魔なのでシュシュ外して床にポイ
  4. 次の吐き気MAXのタイミングでトイレへ

これを一日に数回。毎日繰り返すうちにイライラしておかしくなってくる。

トイレから戻る途中でキッチン(匂いをシャットアウトしたいので息とめて通る)の壁にフックで引っ掛けてあるキッチンバサミが目に入る。

Henckels ヘンケルス 「ケルン 料理ばさみ 」 キッチンハサミ 11515-001

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 これで反射的に髪の毛を切り落とそうとしましたね。

 

しかし私の母は美容師なので、子供の頃から髪の毛の扱いにはうるさく言われてきました。たぶんこれで髪切ったらショック受けるだろうなーという考えが頭をよぎったので、踏みとどまりました。

 

親に妊娠がバレる

親ってすごいなーと思う出来事がありました。

 

前回の妊娠のこともあって、安定期に入るぐらいまでは親に妊娠したことを伝えるのは待とうと思ってたんです。

当時ポケモンGOが流行っていて、父親がやってたんですが分からないことがあるとLINEで私に聞いてくるんですね。私ポケGOやってなかったけど、ネットで調べてそれを父に送る。

それを数日続けてたら返信が早いので「どうも仕事休んでるっぽいぞ」と父が母に話したようで。

母親から「妊娠してるの?」とLINEが来ました。

 

びっくりしてスクショ撮って友達に送りました(笑)

 

あまりにつらくて徒歩10分のスーパーにも買い物に行けない、料理なんて無理、自分が食べられる物を何とか夫に買って帰ってきてもらうっていう生活をしてたので、体重がゴリゴリ減っていって弱っていく。

そんな生活をしてることを友達にLINEで話してたら「よかったら食べられる物を作って届けようか?」という神のような提案をしてくれていたんです。

 

ですが母に妊娠が知れたことで結局実家に避難することになりました。

そこからは1月の半ば辺りまでは実家で過ごすことに。

 

実家でのつわり生活

実家では父が買い物も料理も毎日してくれるので、とりあえず食べ物を調達するのに困ることはないだろう、という予測で実家に緊急避難してきました。

 

そしたら着いて早々おでんを作った鍋がorz

 

親は知らなかったので罪はありません。でも一口も食べられませんでした。

傷まないように毎朝火にかけて加熱する匂いにも気持ち悪くなって寝てても目が覚めてトイレへ。

 

家の窓は全部開け放って夜でも全開です。常に空気を通しておかないと匂いで気持ち悪くなるから。

しかも毎日のように吐く生活を続けていたせいで内臓が弱って、えずくと胃がぎゅううううっと絞られるような激痛でうずくまる。

12月でもまだつわりが続いていたのでその生活です。親は大変だっただろうな、とかわいそうになりますね。

 

1月なかごろに地元に帰ってきた東京暮らしの友人と会ったんですが、その日の朝は胎動でお腹に衝撃が入った勢いでトイレへ。

 

その友人は保育士をしていたのでいろんなお母さん方の話を聞くことが多い生活をしていたのですが、世の中には胎動で肋骨にヒビが入る方もいらっしゃるそうですよ。

 

この頃には気持ち悪さもだいぶ消え、食べられるようになっていました。

地獄、と呼ばれる状態は脱したので、いったん家に戻りました。夫も寂しがってたし。

里帰り出産だったので4月過ぎにはまた地元に戻ったんですけどね。

 

つわりの副産物

余談です。

 

妊娠するとカルシウムを赤ちゃんに奪われるせいもあるんですが、歯が弱ります。

しかもつわり中は

  • 歯磨きをすると刺激で吐いてしまうので出来ない
  • たけのこの里やラムネなどの一口が小さいお菓子ならちびちび食べれたから、それを枕元に置いて1つ口に入れる
  • 食べた物を少しでも長いあいだ胃にとどめて吸収したいので、食べたら寝る

 

もう分かりますね。

虫歯になりました\(^o^)/

 

それも親知らず3本生えてたのでそれが全部と、しかも前歯付近の方もorz

「もう抜いた方がいい」ということになりましたが、ここで妊娠中なのがネックになります。

  1. 親知らずを抜くためにはレントゲン撮らないといけない→妊娠中はレントゲン撮れない
  2. どういう生え方してるから分からないので対症療法の治療で行きましょう。出産後に抜いてね。
  3. 出産したけど、母乳あげてる間は麻酔が使えません。麻酔使ったら24時間は母乳禁止。

出産して2年以上経った今も卒乳できてないので親知らず抜けてません(;'∀')

 

 ここで歯医者さんに勧められて電動歯ブラシに替えました。

 

もともと歯は丈夫で虫歯になりにくい体質だったので、このとき数年ぶりに歯医者に行きました。

あまりに口内環境がひどかったのか、歯磨きの仕方を指導されそうになりました。

私、歯磨きは自分で言うのも何ですが上手いんですよ!

「つわりで歯磨きができない」って言ってもイマイチ信じてもらえなかったんですね。

 

実験台?にされる

虫歯になって良かったことと言えば、この時ちょっと貴重な体験をしました。

通常虫歯になると歯を削るか、抜いて問題ない歯なら抜くかしますよね。

なにやら最新の機械を使って「歯を削らない虫歯治療」が出来るようになったそうで、そのクリニックには歯科衛生士さんがたくさんいたんですが、院長だけが最近その資格をとったと。ベンツ買うぐらいの金額がする機械も買ったと。

「通常ですと保険が使えない治療法なんですが、保険使えるようにするので、やってみませんか?」と。

つまりテストしたいんですね。

別に実験台にされるのは抵抗ないので、お腹に影響が無ければ、と了承しました。

 

歯医者は珍しい13時に予約を入れていざ治療へ。

治療してる間、他の看護師さんや歯科衛生士さん、それと機械のメーカーの担当者さんがリアルタイムでついてたので、四方八方を囲まれてじーっと観察されながらの世にも珍しい歯の治療体験が出来ました。

すごい視線を口の中に感じるので謎に緊張しました。